金曜日
日本の経済についての評論家やコメンテーターは、トランプ大統領は経済が分っていないのではないかと語る人が多い。
今執っている関税政策は、100年近く前にマッキンリー大統領が行った政策をなぞったモノ。
当時と現在では、国際的な情勢が全く異なる。
また数ヶ月前には、トランプ大統領は関税は輸出する国が払うものだと思っていたそうだ。
何のことはない、付加した関税は輸入した国の国民が負担する。すると、当然消費者の負担になる。
自動車については、カナダやメキシコから部品を輸入して、アメリカ国内のメーカーで組み立てるサプライチェーンで成り立っている。
部品輸入に高関税を課せば、当然アメリカ国内メーカーのコストが上昇し、販売価格が上昇する。
トランプ大統領は、アメリカに生産拠点を移せば関税は掛からなというが、工場を作って生産を開始しサプライチェーンが軌道に乗るまで、年単位の時間が掛る。
自動車の輸出入について、日本は輸出が多いがアメリカ車の輸入が少ないとほざいている。
アメリカのメーカーで日本が買っている車は、テスラとジープ位のもの。
そもそもアメリカの車メーカーは、相手国の事情に合わせた車を作っていない。
売れる車を作ろうとしていないから、売れないのは当然だ。
ヨーロッパの各メーカーは、10年以上前から日本向けに右ハンドルにして輸出している。
ワイパーの取り付け部位も、合わせて変更している。
日本車が世界中で売れているのは、同様に相手国の事情に合わせて作っているからだ。
また、日本車は燃費性能に優れ、故障が少なく運用上のコストが低い。
ヨーロッパの車と比べると、高速度での走行安定性に劣るが、長期間運行した際の定期交換部品が極めて少なく、10年以上使っていても突然動かなくなることは少なく、長期間安心して経済的に利用できる。
日本国内で使用するなら、1000ccクラスの車でも30万キロをたいした故障も無く運用できる。
日本の中古車が、海外に持ち出されて、10年以上も動き続けている。
だから、世界中で売れている。
日本はアメリカの圧力で、過去に車の改造に関する規制を大幅に緩和している。
アメリカの要求を次々と受け入れている。
トランプは、現状を知らない。
今日の日常