土曜日
かねて入手しておいた、関東ふれあいの道東京都の地図を持って、その1「湖のみち」へ行った。
ルートマップに拠れば、八王子市南浅川町の梅ノ木平バス停から、小仏城山・高尾山を経て高尾山口駅まで、所用時間7時間15分とあったので、丸一日のコースに丁度良かろうと、連続する7つのコースのうちこの1枚だけを持って出かけた。

高尾駅北口のファミマの前で、リュックの荷物を調整していて甲州街道を見ると、イチョウの黄色が見事だった。

これカメラを構えていると、自転車の若者がVサインを送って次々通り過ぎていった。
甲州街道沿いを離れ、JRの線路沿いをあるいていくと、煉瓦積みのトンネル。
この向こうに何があるのか。
でも、何にも見ずに、通り過ぎた。今日はこの先、長いと思っていた。


JRのガードをくぐった先の、浅川沿い。
もうここから、渓谷の雰囲気がある。
少し進むと、京王線が高尾山口駅へ進んで行く。
7時半頃、高尾山口前に着く。
トリックアート美術館がある。トリックアートは、だまし絵を集めたものか。
たしか、20年位前、江戸川区瑞江にあったような。
紅葉の綺麗な、高尾山入口付近を歩いて行くと、圏央道の高尾インターが現れる。
インター出口の道は、地下道で横切る。

ICを過ぎた先にバス停があって、橋の手前を左手に折れる所に、ふれあいの道の入口の道標があった。
ここで、クロノグラフをスタート、経過時間を計り始める。
峰の薬師への道までは、まるで畑の中を家の裏庭へ通じるような、狭さ。
薬師の手前の、うかい竹亭は、素晴らしい造り。
小川沿いの道を登って高尾グリーンセンターを過ぎると車両通行止めとなり、一気に気分は山歩きに。

8時半、三沢峠到着。
ふれあいの道の地図によると、コースタイムは梅ノ木平バス停から1時間。
ことろが、ワシのタイムは33分。

泰光寺山の里程標の場所に、8時43分到着。
コースタイム25分、ワシのタイム16分。
この辺から、南側の眺望が時折開け、眼下に津久井湖が光って見える。
ふれあいの道に入って、西山峠を過ぎた辺りで、初めて先行する人に会った。

斜面の道の途中にベンチがあり、「見晴台」と書かれていた。
ベンチの正面に、富士山が見えている。
例年通りの、雪を頂いた富士山の姿。

9:30大洞山到着。所要時間46分。(コースタイム1時間30分)。

大洞山を過ぎると、後方から足音が近づいてきた。
トレイルランを楽しむ若者が4人、走って追いついてきたのだ。
大垂水峠橋で、甲州街道を渡る。大洞山から、20分。(コースタイム30分)。
橋を渡って、一旦甲州街道に下り、小仏城山への急な階段を登る。
暫く、急な上り坂が続き、へばりそうになる。ようやく登りが一息ついて、緩やかな広い道が続く。
10時24分、小仏城山到着。所要時間34分。(コースタイム1時間10分)。
ここは、高尾山から登って来た人で、溢れている。
茶店も完備していて、食べ物も飲み物の心配も無い。
ベンチでキャンプ用のガスバーナーで湯を沸かして、カップラーメンを食べている人もいる。
コースタイム通りなら、ここで13時を越えているはずだった。
ここで後悔した。ふれあいの道の地図を、1枚だけしか持ってこなかったのは失敗だった。
次に来るときは、コースタイムの6掛けで計算して、歩くルートを作って来よう。
高尾山々頂や、ケーブルカーの駅の周辺は、もの凄い人出でごった返していた。
まるで、デパートの屋上だった。
今日の日常