水曜日
日曜日の、小湊鉄道の幻の延長ルート巡りの続き。
上総中野駅から、第3ルートを行く。

5月8日の13時に、いすみ鉄道総元駅に着いた。
小湊鉄道延伸の第3ルートは、この総元駅から、夷隅川を渡って大多喜街道沿いを南下する。
その道は、過去に何度も歩いたので、駅の東側の踏切を渡り、黒原の滝を経由して川畑から大多喜街道へ出る道を選んだ。

黒原の滝を、橋の上から見たのは初めて。
滝には、鯉のぼりが川を跨いで、架けられていた。
この滝は、橋の上から見る方が、全体がみえて良さが判る。
橋は立派だったが、渡った先の道はぐんぐん細く荒れた感じになってきた。
トンネルの手前に、「崩落の為、全面通行止め」の看板が倒れていた。
トンネルは、何とか通れた。幅2m高さ2m少々、200m近い長さがあるのに、照明が無い。
昼間でも光が届かず、足元も見えなくなる。LEDライトを持っていなければ、通れなかっただろう。
房総半島を歩くには、やはLEDライトは必需品だ。


大多喜街道を歩くと、水がどうどうと流れ落ちる場所があった。
近づいて見上げると、これは小さな滝だ。神社の奥の丘の上から、流れ落ちていた。
八幡神社の前に、勝浦タンタン麺のお店がある。 何故か、食べずに先を急いでしまった。
この選択ミスが、昼食を摂り損ねることになった。

銘酒「腰古井」の吉野酒造。
吉野酒造を、横から見るのは初めてだ。奥行のでかい酒蔵だ。正面から見るより、迫力がある。
小湊鉄道が通っていたら、この酒蔵の裏の川との間を線路が通っていたことだろう。

県道82から日蓮寺の裏手へ向かう道を選んだ。
以前歩いた行川アイランドからの道との分岐で、ちょっと嫌な予感がした。
20mもいかないうちに、道らしくは無くなった。沢沿いの落ち葉が積もった場所を歩く。
しばらく晴天が続いていたから、何とか歩ける。来月には、ヒルが怖くて歩けそうにない。
沢が 過ぎると、狭い尾根を行く山道になった。
三浦半島では、同じような道が続いたあげく通行止めが多かったので、途中で戻ることもあるかと、ちょっと覚悟した。

狭い尾根歩きを終えると、日蓮寺に着いた。
下って行くと、若いお坊さんが車でやってきたところだった。
勝浦側から下って来たというと、「ご苦労様です、あそこはヒルがいますからね」と云われた。
よくご存じなのだ。
3つの計画ルートは、共に安房小湊への海に近い所が、山越えが難しい。
実施されれば長いトンネル工事が必要になり、難工事となったことだろう。
養老渓谷以南の房総半島の山の中歩くのは、ヒルが出る前の5月中が限度だ。
今日の日常