土曜日
伊勢原駅に着いて、カメラを取り出し、歩き出す。
小田急線内に同乗していた登山スタイルの人たちは、大山ケーブル行のバスを待っている。

駅前に大きな鳥居。この手前がバス停。

東名を潜ってしばらく行くと、クリーニング店の看板が目に入った。
服の形が、大山の稜線にそっくり。
きっと、店主は意識してこの看板をデザインしたのだろう。
歩いていると、登山スタイルの人を乗せた大山ケーブル行のバスが、追い越していく。
9時頃、大山ケーブルの駅に着く。
ケーブルカーの運行開始は、9時。バスで早めに来た人たちも、ここでケーブルカーを待っている。
バスで来た人たちは、屈伸運動などをして歩き始めている。
ワシはもう、1時間半近く歩いて、ウォームuPは完了。

9時10分、男坂を登り始める。
8月20に来たときは、女坂を登ったから。
男坂の方が、『キツイ』との評判だ。石段の連続で、確かにキツイ。
でも、10から13段位で、一段落着く形で登って行くし、途中の景色がいいので疲れが癒せる。
女坂より、楽しんで登れる。

9時半、阿夫利神社下社に到着。
小休止して、景色を眺める。生憎、すこし霞んでいて、すっきりした景色は楽しめない。
すぐに神社の左手の、山頂への登山口へ向かう。

9時35分、登山口の鳥居をくぐると、いきなりの急な階段。
石段の蹴上は大きくないから、脚を上げるには楽だが、踏面が狭い。
登りだから怖くないが、恐ろしくて下りたくない石段。
しばらく行くと、「夫婦杉」がある。
道の途中途中に、石柱があり「○○町目」と刻まれている。
知らなかったから、10町目が山頂だろうと思っていたが、大間違い。

10時20分、山頂到着。
途中、富士山が見えるポイントがあったが、今日は雲に隠れて見えなかった。
あの「町目」というのは、道のりを表わしたもので、最後に見たのは28町目。おそらく山頂が、29町目。
「丁目」ではなく、「町目」としているのは、昔の距離の単位「町」に拠るのだろう。
1町は60間。11町で1200m。
さて、山頂のトイレを利用し、整備費用として100円をカンパ。
山頂で正午だろうと思っていたが、10時半ではまだ早すぎる。
見晴台へのルートで下山を開始。

山頂からの下山路は、段差の大きな木材で端を押さえた段々。
踏面の土がえぐれている箇所が多く、木材は角柱で濡れると滑るため安心して踏めず、とても歩きにくい。
また木材が丸太の箇所も、同様に歩きにくい。
11時18分、見晴台到着。
ここでも、山頂同様、昼食をとる人が多くいた。
ここから、どのルートで下山しようかと迷った挙句、日向薬師方面へ向かった。
登山道は、下りの方が怖い。

登山道を下り切り、日向ふれあい学習センターのところで、一般の舗装路に出る。
しばらく下って、浄発願寺の3重の塔が見えてきた。
12時18分、浄発願寺到着。
道を下って行くと、農家の産直スタンドに、みかんが並んでいる。
山を見ると、みかんの木が多い。

可愛い店構えのカフェ。
東名高速を潜って、伊勢原の市役所へ近づく。
8月20日に来たときは、R246を本厚木へ向かった。
今日は、真っ直ぐ伊勢原駅へ。
今日は、大山へ登った。
大山登山のサイトを見て、今日は丸一日かかると思っていた。
ところが、14時前に駅へ帰ってきてしまった。
昨年、高尾山へ登った時も、同様だった。
さて、「大山のぼった」、この言葉。何処かで聞いたことがあり、引っ掛かっていた。
帰宅して、思い出した。
松本零士氏の作品、「男おいどん」の主人公の名前だった。
今日の日常